大学募集停止、短期大学募集停止観察と個人的なつぶやき

セカイの果ての孤島です。RPGで最後の方に来ることができるあれです!( ゚ 3゚)最近、大学募集停止に興味あります

園田学園女子大学短期大学部の募集停止(園田学園女子大学の共学化)

平素より、学校法人園田学園ならびに園田学園女子大学短期大学部へのご支援をいただき、誠にありがとうございます。
 
さて、学校法人園田学園は2月26日の理事会にて、学園総合改革計画の一環として、2025年度より園田学園女子大学短期大学部の学生募集停止を決定いたしました。
 
園田学園女子大学短期大学部は、1963年4月に開学し、「捨我精進」を建学の精神とした女子教育を以って、多くの卒業生を社会に送り出してまいりました。しかしながら、少子化による18歳人口の急激な減少に加え、近年の4年制志向の高まりから、志願者の減少傾向が年々加速しております。これまで多くの卒業生を輩出し、これからもこの地で高等教育機関としての役割を果たすためには、抜本的な学園運営改革が必要であるとの想いから、今回の決定に至りました。
 
園田学園女子大学短期大学部の理念、リソース、およびこれまでに培われてきた実績は、4年制学部学科へと発展的に継承いたします。なお、短期大学部の在学生および2024年4月入学の全学生が卒業に至るまでは、教育、学生支援、進路指導等の各種サポートにも万全を尽くします。また、卒業生に対する学籍簿の管理、証明書発行など、卒業生に対する支援体制も支障のないよう継続してまいります。
 
本学園では今回の改革を第2の開学と位置づけ、大学名称および一部学科名称の変更(いずれも4月下旬頃に構想公表予定)と併せた「学びのフィールドの拡充」を計画中です。「新生・園田学園」の実現に向けた、さらなる教育・研究の強化および学生サービスの充実にご期待ください。

在学生、卒業生、保証人、受験生ならびに本学の教育活動にご支援いただいております高等学校や地域の方々を含むすべての関係者各位におかれましては、何卒ご理解を賜り、今後とも本学園への変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。
 
2024年3月1日
 
学校法人園田学園 理事長 齊藤悦一
園田学園女子大学短期大学部 学長 大江篤

以上、HPより引用。

 

1 法人や沿革

学校法人園田学園が運営している。同法人は、1938年、園田高等女学校から始まり、1966年までに中学校、幼稚園、短大、大学まで現在の大まかな形が作られています。「園田」という名称は当時の村の名前から来ているようです。この園田村は1947年に尼崎市に吸収され、なくなってしまいましたが今なお当時の村の名前を伝えているというのは趣きがありますね。

大学1、短大1、高校1、中学校1、幼稚園1を運営している。

 

2 地理

園田学園女子大学短期大学部は、園田学園女子大学と同じキャンパスにあり、阪急神戸線塚口駅から750m、徒歩11分。塚口駅は、阪急伊丹線神戸線との分岐駅でもあり、JR塚口駅も近くにあることから、尼崎の中でもにぎわっている駅だといえます。駅前にもお店があり通学する学生にとっては不便はない立地ですね。徒歩10分というのも行きやすいです。

園田学園女子大学短期大学部

 

3 大学全体のイメージとキャンパスの様子

駅前は賑やか、キャンパス内は自然が豊かで静かで理想的な学習環境だと思いました。兵庫県は女子大学が多かったので、そういった理知的なイメージもなんとなく持っていました。

 

4 学部学科編成

生活文化学科(入学定員50名)

幼児教育学科(入学定員95名)

生活文化学科は、秘書士、医療事務、簿記などの資格を取得する人が多く、一般企業への就職のための学科という感じがします。最近は四年制大学卒の人の求人が多く、苦戦していたようです。幼児教育学科は幼保の免許資格を取得できます。2、3年制の両方を作って、いろいろな層を取り込もうと経営努力をしていたように思います。なぜか短期大学の幼保はピアノをアピールするところが多いですが、このアピールすることで余計に大変なんだというイメージを植え付けているようには思います。

ところでなぜ幼児教育学科は95名という中途半端な人数なのでしょう。100名だと多いように思われるから?

 

5 募集停止の経緯

2021年→2022年→2023年

生活文化50→35→41(82.0%)

こども80→50→59(62.1%)

この充足率ではまだ頑張れたような気がしますが、園田学園女子大学は2025年度から共学化します。その際、短期大学部がおそらく邪魔だったのではないかと思います。短期大学部はおそらく共学化しても人気が回復するわけではないですし、園田学園女子大学は共学化して、女子大学のイメージを払拭したいと考えたのだと思います。まあ、私も元女子大学に入学するのは抵抗ありますし、イメージを変えるのは早くした方が賢明だとは思います。また、短期大学部と大学には同じような学部学科があるので、そちらで吸収して経営をしていこうという思惑だと思います。

 

6 所感

短期大学部は大学の一部と考えられがちですが、実際には制度上は短期大学という別の学校です。園田学園女子大学は、短期大学を一緒にアピールするHP戦略を取っていましたね。園田学園女子大学が共学化して、とにかく女子大のイメージを引きずらないことはとても大切だと思うので頑張ってほしいです。

足利短期大学の募集停止

足利短期大学 学生募集停止について
 日頃より学校法人足利大学足利短期大学にご支援を賜り誠にありがとうございます。この度、学校法人足利大学は、足利短期大学の学生募集を令和7(2025)年度から停止することといたしましたのでお知らせいたします。

 足利短期大学は昭和54(1979)年の開学以来、「以和為貴」を建学の精神に、教育理念は大乗仏教の教えを根本とし、その実践として「和顔愛語」を掲げ、45年にわたり地域の保育人材育成につとめてまいりましたが、18歳人口の減少、4年制大学への進学志向の高まりなどを受け、今後も学生の確保が難しいと判断し、募集停止とさせていただくことになりました。

 この間、こども学科(旧幼児教育科)3975名、看護学科(旧看護科)844名、専攻科197名の卒業生を輩出し、人材育成につとめるとともに、学生のボランティア活動や公開講座などを通じて地域に貢献してまいりました。

 今後は、新入生、在学生への教育活動、進路支援を万全に行い、充実した学生生活が送れるよう取り組みます。また、卒業後の各種証明書の発行や、同窓会の諸活動は、学校法人内で責任をもって引き継ぎ、対応してまいります。

 足利短期大学附属高等学校及び足利短期大学附属幼稚園につきましては、校名変更(構想中)のうえ、運営を継続いたします。

 これまで足利短期大学の運営に、ご支援を賜りました関係者の皆様に心より御礼申し上げますとともに、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

令和6年2月26日       

学校法人足利大学   
理事長 武 井 全 補

足利短期大学     
学 長 末 武 義 崇

以上、HPより引用。

 

1 法人や沿革

学校法人足利大学が運営している。同法人は、1925年、足利仏教和合会が足利実践女学校を創立する。設立からすぐに仏教色はなく運営されていたように感じる。現在の短大は1979年に設立。

足利大学(工学部300、看護80)、足利短期大学(こども50)、足利大学附属高校、足利短期大学附属高校、足利短期大学附属幼稚園

大学1、短大1、高校2、幼稚園1を運営している。

 

2 地理

足利短期大学は、栃木県足利市本城3-2120にある。同じキャンパス内に足利大学があり織姫公園のある小高い山の中腹にある。JR両毛線足利駅から1.6km、徒歩22分、東武伊勢崎線足利市駅から1.5km、徒歩21分。地方都市ののどかなほどよく建物のある街並みを行くと見えてくる。有名な史跡の足利学校もすぐそばにある。スクールバスも運行し、車通学も可能。

足利大学と同短期大学

3 大学全体のイメージとキャンパスの様子

足利といえば足利学校足利市には学問の名門のイメージがあり、この大学の歩いていける範囲に足利学校の史跡がある。

足利学校外観

足利大学自体はそれほど都内では知られていなく、栃木の学生が通学するところであったと思う。特に、短期大学は大学よりももっと地域密着型でおそらく足利市内で完結していただろう。しかしながら近隣に競合校は少なく、桐生大学短期大学部佐野日本大学短期大学くらいだろう。特色を出そうとしても幼保はカリキュラムが固定化されているためと出しにくく、足利短期大学もピアノ指導や就職実績、特待生制度でなんとか学生を集めようとしていた。

 

4 学部学科編成

こども学科(入学定員50名/収容100名)

もともとは看護学科も存在したが、それは足利大学の方に吸収され、単科短大として残っていた。

 

5 募集停止の経緯

2019年→2020年→2021年→2022年→2023年

こども73→76→67→50→34(68.0%)

2024年は35人入学見込み。

定員充足率が全体で60%切ると経営難に陥るといわれる一つの目安があることと、今年度の見込みも35人で立て直しが難しいと判断したのだと思う。定員も100人→75人→50人と段階的に減らしていってなんとか立て直しを図っていた様子は見られるが、それ以上の速さで学生数が減ってしまった。短期大学に関してはもはや社会的な需要減で経営努力とは外部からはとても言えない。

 

6 所感

おそらく今年度から、加速度的に短期大学の募集停止、閉学が早まると思う。これまでに青山学院女子短期大学、立教短大、上智短大龍谷短大など名門が閉じることがきっかけになったことだと思う。2023年から2024年2月まで短期大学の募集停止が20校近くになるので、280校がしのぎを削る自分との葛藤になると思う。

北星学園大学短期大学部の募集停止

北星学園大学短期大学部の学生募集停止について(2025年度以降)
2024年02月22日

この度、学校法人北星学園は、2024年2月20日に開催した理事会において、北星学園大学短期大学部の学生募集を、2024年度募集(2023年度中に実施される2024年4月入学生対象の入学試験)を最後に、2025年度以降停止することを決定いたしました。

北星学園大学短期大学部は、「キリスト教に基づく教育」という建学の精神に基づき、「深い教養と専門知識・技能を修得し、愛と奉仕に生きる自由な人間」の育成という教育目標を掲げ、1951年に「北星学園女子短期大学」として開学いたしました。以来、70年余り、北星学園大学短期大学部への校名変更を経ながら、教育実践を重ねてまいりました。2万人を超える卒業生たちは本学での学びを糧に、各地・各方面で大いに活躍し、社会に貢献しております。
しかしながら、近年、北海道内の18歳人口が著しく減少していることに加え、新型コロナウイルスの影響もあり、こうした情勢を多角的に検討した結果、学校法人北星学園の未来を俯瞰的に展望する上で、短期大学部の募集停止に踏み切ることといたしました。今後は北星学園大学及び学校法人北星学園が有する高校3校(北星女子高、北星附属高、北星余市高)、中学1校(北星女子中)の運営の強化、教育の充実に注力いたします。

本学は、2024年度入学生を含む全ての学生が卒業されるまで、これまで以上に、充実した教育活動、進路支援などを提供できるよう、万全の体制を取ります。在学生が安心して学修できるよう、全教職員が学生一人ひとりに責任をもって対応してまいります。また、学籍簿の保管、卒業後の証明書発行、同窓会の活動など、卒業後も支障のないよう支援体制を整えてまいります。

在学生、卒業生、ご父母・保証人、本学を目指す受験生、本学の教育活動にご理解を示してくださっていた高等学校、そして本学を支えていただいた地域の方々等、関係者の皆様方へ果たすべき責任を考えると大変心苦しく、断腸の思いでありますが、2025年度以降の学生募集停止に至った事情をご賢察いただき、今回の決定につきまして何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

北星学園大学短期大学部の理念やこれまで築いてきた実績は、4年制の北星学園大学へ発展的に継承いたします。北星学園大学は2023年度に伝統ある社会福祉学部を改組し、教育・研究のさらなる充実・強化に取組んでおります。文学部・経済学部・社会福祉学部の3学部を中心に、今後も教育改革や学生支援の充実に取り組み、ミッションの具現化を目指して教育・研究強化を図ってまいります。北海道に根を張る総合学園として、北星学園の各校が連携して建学の精神の実現にむけた教育改革を推し進めてまいります。

以上、HPより引用。

 

1 地理

北星学園大学短期大学部は、北星学園大学と同じキャンパス内にあり、北海道札幌市の厚別区にあり、札幌駅から札幌市営地下鉄大谷地駅までだいたい15分くらい、そこから徒歩4分で到着できる。駅を降りてからも陽だまりロードという歩行者自転車のみの専用通路があり、快適に移動できて地理的に恵まれている。

北星学園大学徒歩の入口

 

2 大学全体のイメージとキャンパスの様子

北星学園大学のほかに、北海道には北海学園大学もあり両者のイメージの区別が道外からだと成り立ちにくい面もありながら、北海学園大学としては、自身が学生数8000人を越える北海道、最多最大私立大学という矜持もあることだと思う。今回の、北星学園大学はそれには及ばないながら、キリスト教的な発祥で、文学、経済、社会福祉学部を有し、短期大学部も英文学科と生活創造学科の2学科を有している。市街地にあるため、ほどよく便利で、ほどよく自然にもあふれていて、白を基調としたキャンパスが北海道のイメージによく合っている。

 

3 学部学科編成

英文学科(入学定員120名/収容240名)

生活創造学科(入学定員80名/収容160名)

短期大学ながら、全400名と大きめな短期大学の部類に入る。英文学科は海外留学に力を入れ、生活創造学科は、住居、デザイン、心理、情報、福祉など7履修モデルを持っているごった煮学科となっている。

 

4 募集停止の経緯

2021年→2022年→2023年

全体168→159→120(60.0%)

英文113→82→69

生活創造55→77→51

定員充足率が全体で60%を切ると経営難に陥るといわれる一つの目安があることから、今年の入試の状況でおそらく赤字経営に陥る見込みなのだと思われる。しかしながら、全国の短期大学としては集まっている方で、まだいけるとも思われるが大学本体に体力が残っているうちの早めの経営判断だと思われる。大学本体と学部学科構成が似ていることからそのまま吸収できるだろうし、できた余力で改組の検討もできると思う。せっかく情報があることなのだから、情報や住居デザインなどに力を入れることも考えていそうだ。

地の利があること、附属高校などがあることから、まだまだこれから。ぜひ学園全体が発展いってほしい。

 

5 所感

今回は攻めの募集停止に思えたので、短大卒の卒業生も母校がなくなるわけではないと考えていってほしいと思う。大学本体は定員充足していたので、ぜひ札幌の地で必要とされる学校になってほしい。

名古屋女子大学短期大学部の募集停止

【重要】名古屋女子大学短期大学部の学生募集停止(令和7年度以降)について
日頃より学校法人越原学園名古屋女子大学短期大学部へのご理解ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、学校法人越原学園は令和6(2024)年2月8日開催の理事会において、名古屋女子大学短期大学部の令和7(2025)年度以降の学生募集を停止することを決定いたしました。

名古屋女子大学短期大学部は、大正4(1915)年に学園訓を「親切」として創立された名古屋女学校を前身として、昭和25(1950)年にその学園訓を受け継ぎ、「学園の信条である『親切』を根幹として、個々の人格を陶冶し、かつ高い教養を身に纏った、よき家庭人であり力強き職能人としての女性を育成すること」を建学の精神として、名古屋女学院短期大学(現在の名古屋女子大学短期大学部)を開学し、令和7(2025)年には学園創立110年を迎えます。これまで、建学の精神に基づく有為な人材の育成に努め、社会で活躍する3万3千人を超える多くの卒業生を社会に輩出し、多方面で活躍しています。

しかしながら、18歳人口の減少と4年制大学志向など近年の社会状況の変化による影響は大きく、全国的に短期大学志願者は激減しています。そのような状況の下、本法人は名古屋女子大学短期大学部の今後について慎重に検討を重ねてまいりました。その結果、誠に残念ではありますが、令和6(2024)年度入学生を最後に令和7(2025)年度以降の学生募集を停止することを決定いたしました。

令和6(2024)年度入学生を含むすべての在学生に対する教育、進路支援等につきましては、これまでと同様、全力を挙げて取り組んでまいります。卒業後の証明書発行の手続き、春光会(同窓会)の活動についても、支障のない支援体制を整えてまいります。

在学生、保護者、卒業生、本学の教育にご理解を示していただきました高等学校、そして本学を支えてくださった地域の方々等、これまで名古屋女子大学短期大学部の教育・研究にご理解を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。そして、令和7(2025)年度以降の学生募集停止に至りました事情をご賢察いただき、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

令和6(2024)年2月16日 

以上、HPより引用。

 

1 地理

名古屋女子大学短期大学部という名で、短期大学部は大学の一部のようなイメージで名古屋女子大学の学部が閉じるように思いますが、そしてそれは間違っていないのですが、短期大学部と名乗っていても法律上は大学とは別の短期大学になっています。

名古屋女子大学短期大学部は、名古屋女子大学と同じキャンパス内にあります。この大学は1キャンパスのみで、愛知県名古屋市瑞穂区にあり、地下鉄桜通線瑞穂区役所前駅から350m徒歩5分となっていて、立地はとてもよい場所にあります。しかし、周りには多くの大学や高校などがひしめき合っていて、競争率は高いと感じました。

名古屋女子大学短期大学部

2 大学全体のイメージとキャンパスの様子

愛知や名古屋の女子大学、女子短期大学は、

桜花学園(&名古屋短期大学

岡崎女子大学(&岡崎女子短期大学

金城学院大学

椙山女学園大学

名古屋女子大学(&名古屋女子大学短期大学部

名古屋柳城女子大学

愛知文教女子短期大学

などがあって、区別しにくいです。名古屋女子大学は瑞穂にあって、栄養看護医療保育系の総合大学ですね。こちらの大学本体も同時に共学化して、名古屋葵大学になるそうです。生き残りに向けて頑張ってほしいです。

 

3 学部学科編成

生活学科(入学定員50名/収容100名)

保育学科(2年制50名、3年制90名)

生活学科は情報、ビジネス、被服、食物と分かれていますが、栄養士や被服系の資格は取れないようです。ちょっとずるい書き方ですね。保育学科は2年制、3年制に分かれています。幼保の両方が取れるようです。

 

4 募集停止の経緯

2021年→2022年→2023年

全体163→138→128(49.3%)

生活52→53→30

保育111→85→98

 

保育の3年制はよいのですが、残りは入学者が減り50%を切ったので、おそらく改組という流れかと思います。本体の大学の方も共学化しますが、名古屋女子大学も定員充足率が68.6%なので、共学化することで男子が入ってくるとよいと思います。医療系があるので回復が見込めると思います。

 

5 所感

女子大学が共学化するのは、施設の改修、創立の目的、卒業生の反発など難しいこともあると思いますが、ぜひうまくいくとよいなと思っています。短大部の閉鎖はさみしいですね。名古屋の受験の仕組みが関東や関西とは違うとも聞くので、うまく地元の高校に受け入れてもらうことが大切ですね。

姫路日ノ本短期大学(ひのもとたんきだいがく)の募集停止

姫路日ノ本短期大学の学生募集停止について
平素から学校法人日ノ本学園の教育についてご理解、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げ
ます。
このたび、学校法人日ノ本学園は、2024(令和 6)年2月7日開催の理事会において、
2025((令和 7)年度以降の姫路日ノ本短期大学の学生募集を停止することを決定しました。

姫路日ノ本短期大学は、1974(昭和 49)年1月に日ノ本学園短期大学の設立認可を受
け、同年4月に開校し49年目の歩みとなっています。輩出した卒業生は6525人にのぼり、地域の幼稚園、保育園、こども園をはじめ各方面で活躍しています。
しかしながら、近年の 18 歳人口の減少、4 年制大学志向など社会的趨勢は、短期大学
にとって誠に厳しく、本学でも大幅な定員割れが続いておりました。全学挙げてこれを克服すべく取り組んでまいりましたが、学校法人日ノ本学園姫路日ノ本短期大学内において議論を重ねた結果、最終的に今回の結論にいたりました。
2024(令和 6)年度入学生並びに在学生への教育、進路支援などにつきましては、これ
までと同様、全力を挙げて取り組んでまいります。また、学籍簿の管理や各種証明書の発行など諸対応につきましても支障のないよう当学校法人内に体制を整えてまいります。
在学生、卒業生、保護者、本学を目指す受験生の皆様、本学の教育にご協力いただいて
いる高等学校、地域、関係者の皆様方へ果たすべき責任を考えると大変心苦しく断腸の思いでありますが、2025(令和 7)年度以降の学生募集停止に至りました事情をご賢察いただき、今回の決定につきまして何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
2024(令和 6)年 2 月 14 日 

以上、HPより引用。

 

1 地理

姫路日ノ本短期大学は、これは「ひのもと」と読むようで、語感からして純和風の学校かと思いこんでしまっていましたが、キリスト教プロテストのバプテスト教会系の短期大学のようです。住所は、兵庫県姫路市ですが、JR播但線(ばんたんせん)で姫路駅から5駅17分の香呂駅から1.0km徒歩14分の姫路市の中でも北の外れに位置しています。公式HPのアクセスでは車通学や車来校を勧めているようです。駅の周りは住宅街と山合いの中間といったところで、のどかな風景が広がっています。

姫路日ノ本短期大学

2 大学全体のイメージとキャンパスの様子

姫路の外れということもあり、初めて名前を聞いた大学でした。いろいろと調べて、のどかで牧歌的なイメージの短期大学で、せかせかしていない感じがよいですね。キャンパスは普通の高校の延長のような白い建物といった感じです。

姫路日ノ本短期大学キャンパス

 

3 学部学科編成

幼児教育(入学定員50名/収容100名)

専攻科(10名)

内部で保育コースとライフデザインコースに分かれていて、ライフデザインコースでは、ビジネススキルを身につけることもできたようです。保育コースでは、幼保の二つを取得できたようです。科目としては、キリスト教学などもあり、キリスト教色のある幼保の短大です。

 

4 募集停止の経緯

2016年→2023年

52→70→35→47→48→38→42→21人

50名定員を満たせそうな年度もあったのですが、2023人に21人に落ちてしまい、おそらく2024年度の入試の結果も同じような状況であったことから、募集停止を決めたのだと思います。同じ法人には幼稚園や高校もあり、法人全体として傷が深くなる前の撤退ですね。それにしても高校はどうなのかとみてみたのですが、意外と私立学校の財務などは公開されていないのですね(なかった)。

 

5 所感

姫路のイメージとして、姫路獨協大学の評判の悪さもあり、なんとなく学生が集まりにくいのかと思っています。この日ノ本短期大学のYouTubeは良い意味で、のんびりとしていてのどか、悪い意味で内輪受けである感じなので、きっと学生にとっていい学校なのだろうと想像できました。本当に短期大学にとっては厳冬の時代ですね。

東京経営短期大学の募集停止

このたび、東京経営短期大学(本部:市川市)及びIPU・環太平洋大学(本部:岡山市)の設置者である学校法人創志学園は、去る2024年1月10日開催の理事会におきまして、東京経営短期大学四年制大学の学部として発展的に改組することを決定し、2025年4月の開設に向けて、「環太平洋大学国際経済経営学部(設置構想中)」として、文部科学省に学部設置届出書を提出することといたしました。
 この改組に伴って、本学としましては、2025年度以降の学生募集を停止させていただくこととなりますので、お知らせいたします。

 本学は、簿記・会計分野における実務教育の草分けであった村田簿記学校をルーツに持ち、「有算者勝」(算あるは勝つ)を教育理念に掲げ、1992年に開学以来、5,150人の卒業生を社会に輩出してきました。
 しかしながら、若者の四年制大学志向の高まりを受けて、新たに東京と岡山にキャンパスを有する四年制大学化を図り、姉妹校である国際大学IPUニュージーランドとも連携することにより、それぞれの伝統と特色を活かした、未来に向けた経済経営に関する国際的な教育活動を展開していくことといたしました。

 なお、本学の在学生に対しましては、これまでと同様に、一人ひとりの卒業及び進路決定まで責任をもって教育活動に全力を尽くして参ります。また、卒業後における学籍管理等は、IPU・環太平洋大学 東京キャンパスとしまして責任をもって対応させていただきます。
 加えて、卒業生の皆様に対する各種証明書の発行や同窓会の管理などにつきましては、本学又はIPU・環太平洋大学 東京キャンパスの事務局で引き続き対応させていただきますので、必要に応じてご連絡をいただければ幸いです。

以上、HPより引用。

 

1 地理

東京経営短期大学は、千葉県市川市ですが、駅そのものはJR西船橋駅から歩いて15分くらい。いるかどうかわかりませんが、JR京葉線二俣新町駅からも歩けそうです。スクールバスも出ています。ちなみに公式ではJR西船橋駅から12分とありますが、足が速い人じゃないと難しい距離だと思います。

JR西船橋は、ラブホテルと幹線道路というイメージで、若干殺伐としたイメージがあります。あまり歩いても面白い土地ではないかもしれませんね。しかし、経営というイメージと幹線道路とビルというのはうまくなじんでいるかもしれません。

東京経営短期大学

 

2 大学全体のイメージとキャンパスの様子

「東京」の名を冠する千葉県の短期大学ということで、東京ディズニーランド東京ドイツ村などを思い浮かべてしまいます。なんでいつも千葉県は東京の属国みたいに自らなろうとするのでしょうか...悲しい。

東京経営短期大学のキャンパス

東京経営短期大学のキャンパスは赤いレンガの建物を基調としていて美しいです。

3 学部学科編成

経営総合学科(入学定員170名/収容340名)

会計税務コース、医療事務コース、総合ビジネスコース、観光ホスピタリティコース

こども教育学科(入学定員60名/収容120名)

「経営」だけではなく、色々なコースを設けることで生き残りを模索していたと思われます。会計税務では会計、税理士、金融機関の仕事を目指すスキルを、医療事務は医療現場の事務職を目指すスキルを、総合ビジネスは全般的に、観光ホスピタリティでは、ホテリエを目指すためにオークラなどと連携して実習があったようです。そして、経営と関係あるのか、短大ではお決まりのこども教育、幼保もあったようです。ここでは小学校二種免許も取れたみたいです。いろいろとそれこそ理事は経営を頑張っていたように思われます。

 

4 募集停止の経緯

全体

2021年377人、2022年363人、2023年346人(充足率75.2%)

総合経営学科141人→131人→126人

こども教育学科56人→40人→49人

75.2%の定員割れですが、人数自体は全国の短期大学でも多い部類に入り、まだまだいけたとは思いますが、人数は順調に減ってきていたので、岡山県環太平洋大学と同じ学校法人が経営しており、積極的な撤退だったと思われます。さすが経営の短期大学だけあります。まずは理事がそういったところを見せないといけないですね。

短大を閉めた後、環太平洋大学国際経済経営学部を置くらしく、実質四年制大学化ですね。

 

5 所感

キャンパスの立地も悪くないですし、現在短大でもそこそこ人が集まっているので、四年制大学になったらもっとうまくいくかもしれません。

2023年に募集停止された短期大学と大学

2023年に募集停止された 12短期大学と2大学

奈良佐保短期大学(12/28)

就実短期大学(12/25)

武庫川女子大学短期大学部(12/15)

福岡女学院大学短期大学(12/20)

美作大学短期大学部(12/7)

鈴鹿大学短期大学部(12/1)

池坊短期大学(10/10)

城西短期大学(10/6)

安田女子短期大学(7/7)

龍谷大学短期大学部(5/31)

上智大学短期大学部(4/19)

岐阜聖徳学園大学短期大学部(3/24)

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神戸海星女子学院大学(4/17)

恵泉女学園大学(3/22)

 

こうやって一覧にすると寄り添ったことが書けないので好ましくないけれども、これらすべての学校が努力していなかったわけではないと思う。ネットだと定員割れの大学は廃校にしろとか努力が足りないとか見るけど、たぶん努力はしていた。だから救うべきとは思わないけれども、この寂寞感がなんともいえない。

私はたぶん失われつつあるものに美学を感じてしまうので、募集停止が気になるんだと思う。学校を経営することはものすごく儲かることではないけども、それでも「大義」と「熱意」をもって立ち上げた人がいて、そういったものが余計に無くなることに寂しさを加えてしまう。

一つどうしても、学校を立ち上げる能力がある人はその能力でもっとお金を稼ぐこともできたという、教育に懸けた情熱には敬意を払いたい。

だから、別記事でも言ったように、他の大学ジャーナリストたちの見方ではない寄り添った見方をしたいと思うのだと思う。

個人の感想。