このたび、東京経営短期大学(本部:市川市)及びIPU・環太平洋大学(本部:岡山市)の設置者である学校法人創志学園は、去る2024年1月10日開催の理事会におきまして、東京経営短期大学を四年制大学の学部として発展的に改組することを決定し、2025年4月の開設に向けて、「環太平洋大学国際経済経営学部(設置構想中)」として、文部科学省に学部設置届出書を提出することといたしました。
この改組に伴って、本学としましては、2025年度以降の学生募集を停止させていただくこととなりますので、お知らせいたします。
本学は、簿記・会計分野における実務教育の草分けであった村田簿記学校をルーツに持ち、「有算者勝」(算あるは勝つ)を教育理念に掲げ、1992年に開学以来、5,150人の卒業生を社会に輩出してきました。
しかしながら、若者の四年制大学志向の高まりを受けて、新たに東京と岡山にキャンパスを有する四年制大学化を図り、姉妹校である国際大学IPUニュージーランドとも連携することにより、それぞれの伝統と特色を活かした、未来に向けた経済経営に関する国際的な教育活動を展開していくことといたしました。
なお、本学の在学生に対しましては、これまでと同様に、一人ひとりの卒業及び進路決定まで責任をもって教育活動に全力を尽くして参ります。また、卒業後における学籍管理等は、IPU・環太平洋大学 東京キャンパスとしまして責任をもって対応させていただきます。
加えて、卒業生の皆様に対する各種証明書の発行や同窓会の管理などにつきましては、本学又はIPU・環太平洋大学 東京キャンパスの事務局で引き続き対応させていただきますので、必要に応じてご連絡をいただければ幸いです。
以上、HPより引用。
1 地理
東京経営短期大学は、千葉県市川市ですが、駅そのものはJR西船橋駅から歩いて15分くらい。いるかどうかわかりませんが、JR京葉線の二俣新町駅からも歩けそうです。スクールバスも出ています。ちなみに公式ではJR西船橋駅から12分とありますが、足が速い人じゃないと難しい距離だと思います。
JR西船橋は、ラブホテルと幹線道路というイメージで、若干殺伐としたイメージがあります。あまり歩いても面白い土地ではないかもしれませんね。しかし、経営というイメージと幹線道路とビルというのはうまくなじんでいるかもしれません。
2 大学全体のイメージとキャンパスの様子
「東京」の名を冠する千葉県の短期大学ということで、東京ディズニーランド、東京ドイツ村などを思い浮かべてしまいます。なんでいつも千葉県は東京の属国みたいに自らなろうとするのでしょうか...悲しい。
東京経営短期大学のキャンパスは赤いレンガの建物を基調としていて美しいです。
3 学部学科編成
経営総合学科(入学定員170名/収容340名)
会計税務コース、医療事務コース、総合ビジネスコース、観光ホスピタリティコース
こども教育学科(入学定員60名/収容120名)
「経営」だけではなく、色々なコースを設けることで生き残りを模索していたと思われます。会計税務では会計、税理士、金融機関の仕事を目指すスキルを、医療事務は医療現場の事務職を目指すスキルを、総合ビジネスは全般的に、観光ホスピタリティでは、ホテリエを目指すためにオークラなどと連携して実習があったようです。そして、経営と関係あるのか、短大ではお決まりのこども教育、幼保もあったようです。ここでは小学校二種免許も取れたみたいです。いろいろとそれこそ理事は経営を頑張っていたように思われます。
4 募集停止の経緯
全体
2021年377人、2022年363人、2023年346人(充足率75.2%)
総合経営学科141人→131人→126人
こども教育学科56人→40人→49人
75.2%の定員割れですが、人数自体は全国の短期大学でも多い部類に入り、まだまだいけたとは思いますが、人数は順調に減ってきていたので、岡山県の環太平洋大学と同じ学校法人が経営しており、積極的な撤退だったと思われます。さすが経営の短期大学だけあります。まずは理事がそういったところを見せないといけないですね。
短大を閉めた後、環太平洋大学国際経済経営学部を置くらしく、実質四年制大学化ですね。
5 所感
キャンパスの立地も悪くないですし、現在短大でもそこそこ人が集まっているので、四年制大学になったらもっとうまくいくかもしれません。