大学募集停止、短期大学募集停止観察と個人的なつぶやき

セカイの果ての孤島です。RPGで最後の方に来ることができるあれです!( ゚ 3゚)最近、大学募集停止に興味あります

純真短期大学の募集停止

純真短期大学 2025(令和7)年度以降の学生募集停止について【重要】

 

 日頃より学校法人純真学園純真短期大学への教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 このたび学校法人純真学園は、2024年(令和6)年2月20日の理事会・評議員会におきまして、純真短期大学の2025(令和7)年度以降の学生募集を停止することを決定いたしました。

 純真短期大学(以下、本学)は、医学博士であった福田昌子女史を設立者として、1957(昭和32)年、福岡市南区に福岡市で初めての女子短期大学として開学しました。その後時代の流れを見据えて男女共学の短期大学へとかたちを変えながら、今日まで学園訓の「気品」、「知性」、「奉仕」の精神を備えた“純真なひと”を育てたいとの思いから、学生一人ひとりの学びや、それぞれの教員の専門分野を活かし、様々な社会貢献活動に携わる中で、人のつながりを大切に温かい思いやりの心を持って人に接することができる人材育成教育を行ってまいりました。そして約14,000名の卒業生を輩出し、現在も多くの方々が社会の様々な分野で活躍しておられます。

 一方、18歳人口の減少や四年制大学志向の強まりなど、近年の社会状況の変化による影響は極めて大きく、全国的に短期大学への志願者が大幅に減少する中、本学も例外ではなく志願者及び入学者の減少が続いておりました。

 今後の学生募集について、理事会・評議員会で慎重に協議を続けてまいりましたところ、2024(令和6)年度入学生を最後に、2025(令和7)年度以降の学生募集を停止する決断に至りました。

 卒業に至るまで現在の教育環境を継続し、2024(令和6)年度入学生を含めて、全ての在学生に対する学生生活、教育、資格取得、就職等の援助につきましても、従来どおり教職員一同全力を挙げて取り組む所存です。

 在学生、父母等及び卒業生の皆さまをはじめ、高等学校の先生方、地域、企業の皆さま、保育所及び幼稚園関係の皆さまには、これまで本学の運営にご支援とご協力をいただいていることに深く感謝申し上げます。 

最後に、今回の決定に関しまして、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

学校法人 純真学園

理事長  福田 庸之助

純真短期大学

学長  都築 廣久


以上、HPより引用。

 

1 法人や沿革

学校法人純真学園が運営している。同法人は、1956年、純真女子高校から始まり、翌年の1957年に純真女子短期大学を設置している。一時期、福田学園とし、東和大学(2011年廃止)などを経営する。現在、埼玉に埼玉純真女子短期大学純真学園大学を設置するなどして現在に至っている。

純真短期大学は、法人の初期段階からあり、2007年に純真女子短期大学から純真短期大学と改称している。

大学1、短大2、高校1を運営している。

 

2 地理

純真短期大学は、福岡市南区筑紫丘1-1-1にある。

純真短期大学純真学園

なんというか博多駅から近い。

博多駅純真学園

距離にして博多駅純真学園まで4.4km、車16分。都市部にあることがうかがえる。福岡市は164万人(2024年2月データ)で、しかもこれだけ中央部にあれば、通学も便利で学生も喜んで通うと思う。

JR博多駅から1駅3分のJR竹下駅からはスクールバス、歩いても1.7km26分。もしくは西鉄大橋駅から800m徒歩13分(大学公式HPの徒歩8分は無理がある)。どちらにしても近いことは近い。交通の便は良いし、買い物や生活に便利な立地にあることは間違いない。

 

3 大学全体のイメージとキャンパスの様子

福岡の博多都心部にあり、いろいろと便利な立地。同キャンパスに大学と高校もあり、若い人が多くにぎわっているイメージがある。

公式HPのキャンパス全景

純真学園大学看護学科、放射線技術科学科、検査科学科、医療工学科などの医療系特化の大学、女子寮もキャンパス内にあり、堅実な経営をしているイメージがあります。


4 学部学科編成

食物栄養学科(入学定員80名)

こども学科(入学定員100名)

食物栄養学科は、栄養士免許などの栄養調理関係の勉強ができる学科のようです。こども学科は、保育士と幼稚園教諭二種の取れる典型的な保育の学科ですね。パンフレットなどからは学科自体の紹介はわりとあっさりで、とにかく楽しそうなイメージをたくさん紹介する感じを受けました。資格免許系は差別化しにくいのである意味正解だったかもしれないですね。


5 募集停止の経緯(と財務)

2019年→2020年→2021年→2022年→2023年

食物栄養60→61→63→70→44(55.0%)

こども87→95→75→90→65(65.0%)

全体60%

この60%という充足率が一つの指標というのものが今回も該当していました。毎回、だいたい60%前後が募集停止ですね。しかしながら2022年まではほぼ充足していて、いい感じだったのですが、急にがくんと来てしまいました。「現在まで今年度の各種入試の出願状況が、事前の予想を下回った結果となっており、次年度の予算編成時期を迎えて、本学は厳しい経営状況になることが予想されました(募集停止のQ&Aより抜粋)」と2024年度の入学生も少なくなることが要因とされていました。

ちなみに財務については、2022年の決算では、3億円の支出超過となっていてすでに赤字経営になっています。これは大学、高校を含めた財務ですが、短期大学が赤字を起こしていることは想像に難くないので、早めの経営判断をしたのだと思います。

 

6 所感

栄養課程と保育課程ですが、どちらも厳しい状況なので、四年制課程に作ることはなかなか難しそうですね。医療系大学としてこの先、存続していくのだと思います。埼玉にも短期大学をもっていて、そちらはこども学科(保育)のみとなっています。ちなみに埼玉純真短期大学も入学定員150人中、2021年150人、2022年143人、2023年127人と崩れ始めています。短期大学の経営はこの先、本当に極寒だと思うのですが、短期大学自体は良いところもあるので、残った短期大学は頑張ってほしいです。