2024/09/26 お知らせ
京都文教短期大学の学生募集停止(2026年度以降)と今後の将来像について
日頃より学校法人京都文教学園の教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
学校法人京都文教学園は、2024年9月6日に開催した理事会・評議員会におきまして、京都文教短期大学の2026年度以降の学生募集を停止し、京都文教大学へ発展的に展開していくことを決定いたしました。
京都文教短期大学は昭和35年(1960年)の設立以来、『仏教精神に基づく人間育成』を建学の精神とし、「謙虚にして真理探究」「誠実にして精進努力」「親切にして相互協同」のもと、有為な人材育成に努めてまいりました。また、これまでに3万7千人を超える卒業生を送り出し、社会のあらゆる分野で大いに活躍されています。
2025年度入学生を含むすべての在学生に対しては、卒業に至るまで現在の教育環境を継続し、学生生活や進路・就職の支援等についても、これまで同様に万全を尽くし、教育機関としての責務を果たすことをお約束いたします。
また、学校法人京都文教学園として社会の多様な教育ニーズに対応するべく、併設の京都文教大学において、短期大学のこれまでの学びを活かした文理融合型の生活工学部(仮称・設置構想中)新設を検討しております。2025年度から京都文教大学総合社会学部に「食マネジメントコース」「スポーツ・健康コース」を新設し、これまで京都文教短期大学で培ってきた家政学の教育、研究を発展させるとともに、京都文教大学こども教育学部の充実を図り「幼児教育の京都文教」の伝統を受け継ぐ準備も進めております。
在学生、卒業生、保護者、受験生の皆さま、高等学校をはじめとする諸教育機関、実習ご協力施設、地域、企業等の皆さまにおかれましては、これまでのご理解とご支援に心より感謝申し上げますとともに、京都文教学園全体として京都文教短期大学の建学の精神と伝統の継承を図ってまいりますので、今回の決定につきましても何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、在学生には説明会を開催し、ご父母・保証人の皆さま、関係各機関の皆さまには、すでにご報告文書を発送いたしております。
2024年9月26日 学校法人京都文教学園
理事長 仁科 周朗
京都文教短期大学
学長 森井 秀樹
【本件に関するお問い合わせ先】 京都文教短期大学総務部 電話:0774-25-2405(直通)
本件に関してのご質問を、Q&A形式でまとめております。
Q&Aサイトからご確認ください。
以上、HPより引用。
1 法人や沿革
学校法人京都文教学園が運営している。同法人は、
・京都文教大学大学院
・京都文教大学
・京都文教短期大学
・京都文教高等学校
・京都文教中学校
・京都文教小学校
・京都文教短期大学附属家政城陽幼稚園(2025年度から募集停止)
を経営している。
1904年、浄土宗の僧侶獅子谷仏定による仏教精神に根ざした人間教育を目指し創立。女子中学高校から始まり、1953年に幼稚園、1960年に短期大学、1982年に小学校、1996年に大学を開設した。
2 地理
法人は、京都府宇治市槇島町千足80にあり、大学、大学院、短期大学も同じ敷地内にある。小学校から高校は京都市左京区岡崎円勝寺町5にあり、約18km、車で36分程度に離れている。
京都文教大学と短期大学の正門
公式のアクセスは、近鉄線向島駅とされていて、駅からはスクールバスが出ている。スクールバスは授業のある日は1時間に4本出ていて、移動は快適そうである。
スクールバスが便利そうなので歩く人はいない気もするが、1.5kmなので歩いてあるけないことはない。
向島駅は準急も停まる駅だが、駅前は普通の住宅街の街並みである。京都駅から向島駅まではおよそ17分程度である。
3 大学全体のイメージとキャンパスの様子
キャンパスは大学と共通のため、広々としている。
若干、名前が修行道場みたいだが、どれもきれいそうである。
4 学部学科編成
今回は短期大学の募集停止なので、短期大学のみ取り扱う。
ライフデザイン総合学科(入学定員100名)
・ライフデザインコース
・栄養士コース
幼児教育学科(入学定員150名)
※ただし、ライフデザイン総合学科は今年できたばかりで、それまではライフデザイン学科と食物栄養学科に分かれていた。合わせて1学年250名の短期大学である。
栄養士コースでは栄養士資格、幼児教育学科では幼稚園教諭二種と保育士資格が取得できる。
5 募集停止の経緯(と財務)
2020年→2021年→2022年→2023年→2024年
ライフ122→111→99→93→74
幼児教126→114→105→84→64
全体248→225→204→177→138(55.2%)(単位:人)
大学業界で言われている「定員60%が募集停止目安」がここにも当てはまってしまっている。
ちなみに小学校から高校もなかなか厳しそうだ。ただ、大学は充足している。
財務は、法人全体で
2023年単一年度で
本業(教育活動):約9千万円の赤字
手元流動資産:14億円
各校種ごとも公開されていて、大学のみが黒字。他は全て赤字だが、短期大学がもっとも多く赤字を出している
6 所感
最近、思うことは創立者って偉大だということである。成功するかわからない学校経営に乗り出そうとするその志は素晴らしく、全ての学校法人にそれがあると思うと、熱いものがこみあげてくる。余所者がやれ共学しろだの、やれ赤字部門を切れなど、その学校の思いを考えるということができないように思う。とても大切な視点である。
この短期大学は併設の大学に受け継がれていくので、ぜひ末永く続いてほしい。